CHOCO★BLOGG 怪魚スルビという名のナマズ料理を追う!

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怪魚スルビという名のナマズ料理を追う!

ナマズの一種、スルビ(surubi)というお魚の料理をご馳走になった。

このあたりでは、パラナ川という河でよく獲れる。くせがなくおいしいと聞いていて、前から食べてみたかった。ちなみに、パラナ川は世界で2番目に長いんだとか。全長4500kmというから、もはや想像の域を超える。今回は、保安官のパパがつい先日釣ってきたスルビをご馳走になった。サンタフェでもよく釣れるらしいのだが、もう少し北の方のさらなるスルビスポットへ出かけてきたらしい。以来、あわれナマズさんたちは、冷凍庫に閉じ込められて、この日を待っていた。

このスルビという魚、南米界隈では釣りマニアの間で有名な魚。大きいのだと、10キロ以上ある怪魚のようだ。インターネットで魚の姿を見ると、全然おいしそうには見えない。むしろ逆に食べられてしまいそうな見かけをしている。surubiと入れてイメージ検索すると、「こんなでかいのを獲ったぜぇ~!」っていう写真が山ほどでてきて、どいつもこいつも同じ格好&ポーズをしていてウケる。…魚でなくて、釣り人が。

もう少しで洗濯物が乾くんだけど!というくだらない理由で、スルビ解体現場に少し遅れて到着したので、残念ながらスルビのご遺体の写真はとれなかった。ついたときには、最後の1匹がちょうど首ちょんぱにされたときだった。でも面白そうなので、「スルビを食べるまで」をドキュメントしてみた。

(私の写真はへたくそなので保安にお願いした)

この日のスルビは、そこまで猛烈にでかくなかったようだが、それでも、今日の板前、保安パパ家族の近しいお友達、マルセロが持ち上げた写真をみてわかるように、かなりでかい。

suru.jpg

おっさんの手と比べてみて!まな板からはみでてるし。

surubi2.jpg

がお~!!!

surubi3.jpg

ぎゃああああ!!!怖い。
でもあれ。ゴミ箱に捨ててあった顔を見てみたら、案外かわいい顔をしている。ナマズの一種だけあって、ひげなんか生やしてるし。

surubi4.jpg

surubi5.jpg

解体された状態。小骨がまったくない。仮にも日本人の一人として、魚を目にしたら、品定めをしなきゃならない。ひとまず匂いをかいでみた。川魚の甘いほんのりとした良い香りがする。

「あはは、これは新鮮だから、全然匂わないでしょ~」

と、マルセロ。

もうすでにおいしそうなんですけど!なんですかこれは!わさび醤油で食べてもいいですか!

(でも、食べないけど)

surubi6.jpg

皮をひっぱがしたすぐ下には、分厚く白い油がのっていた。それを、海賊みたいなナイフでスイースイーと少し落としていく。日本人の私からすると、あぁ~せっかく油がのっているのにぃ~と思うのだが、少しとらないと、脂っこすぎるのだそうだ。

スルビ7

「僕はねぇ、魚屋で売ってる魚は絶対食べないんだよ。新鮮な魚の味を知ってるからね。」

と話しながら、大好きな魚をいたわるようにさばいていく彼。ブエノスアイレスあたりでは、もうちょっとちゃんとしてると思うけど、サンタフェの魚屋なんて、魚がどんな風にコントロールされているかわかったもんじゃない。魚の鮮度は、釣ったすぐ後に決まる。ボートにそのまま2時間放置されてるようじゃだめなんだよ、と。だから出所のわかってる魚しか食べないんだって。でもそんなことができるって、ある意味、幸せモノだよね。

スルビ8

ここで、奥さんのヒメナにバトンタッチ。今日のスルビは、アルゼンチン名物、ミラネサになる。ミラネサとは、「ミラノ風カツ」から来ている薄切りカツのことで、別に肉じゃなくても、カツのことならなんでも「ミラネサ」と呼ぶみたい。これは、溶いた卵に、にんにくと、パセリの混じったドライハーブと、塩を混ぜているところ。

surubi9.jpg

そしたら、そこへ、さっき薄く小さめにきっておいたスルビをつけこんで。。。

とりあえず第一部修了~。陽の高いうちは、大人も子供も、日光浴したり、プールに入って遊ぶ。

サンタフェでの夏休みは、私の子供時代を彷彿とさせる。私の母は近畿地方の田舎生まれで、今でこそだいぶ壊されてしまったが、昔は、自然がいっぱいあるところだった。海に山、川、と自然で遊べるところがたくさんあった。関東の、中途半端な都会で育った私は、そこへ毎年連れて行ってもらうのが楽しみだった。そして小さいころの夏休みの多くを、おばあちゃんや、おじさん、おばさん、いとこたちと過ごした。毎日、トラックで近くの川に連れて行ってもらって、川で泳ぎ、真っ黒に日焼けして。大人たちは、鮎を釣ったり、カニや、うなぎを採ったり。泳ぎ疲れて、おばあちゃんの家に帰ってくると、いつも親戚の誰かがいて、高校野球を見てビールを飲んで、おいしいものを食べて、おしゃべりして、子供たちは子供同士一緒に遊んで、いつも和気藹々としていた。

サンタフェでの夏がなんとなく落ち着くのは、たぶんそのせい。泳ぎに行くのは、天然の川の代わりにプールだし、食べるお魚も、鮎ではなくて巨大なスルビ。でも、いつも家族の誰かがいて、子供たちが近くでじゃれあっていて、鳴き声は違うけれどセミが鳴いていて、虫がたくさんいる。昼間の灼熱の太陽も、夕暮れの湿った空気の匂いも、星でいっぱいの夜空もみんな。私の思い出の日本の夏と似ている。子供たちを相手に遊んであげる保安を見ていると、私が小さいころ、おじさんや、年長のいとこが遊んでくれた姿と重なるし、保安のお父さんや、叔父さんのジョークも、昔の私の叔父さんたちの冗談とそっくりだ。そして、男と女、それぞれの違った存在感と役割もどこか似ている。

良い思い出、今は失ってしまった懐かしい風景と重なることで、言葉や人種が違っても、しっくりくるんだろうな。

スルビ10

夜になり、さっきの卵漬けになっていたスルビをパン粉にまぶしたものをあげているところ。大量にあげるので、屋外で料理している。植物性油7に対して、動物性油3(牛の油)くらいの割合の油で揚げていた。動物性油を足すことで旨味が増すんだとか。

surubi11.jpg

カラリと揚がったそばから、つまんでみる。んま~~い!!!

スルビ12

山ほど揚がったスルビを、鉄板に並べ、食べる直前にオーブンに入れるところ。単に、熱々にするため。隣では、roquefortチーズと生クリームで、チーズソースを作っている。このロッケフォート(とここの人たちは呼ぶが、日本風だとロックフォール)というブルーチーズは、羊のミルクからできたフランスの有名チーズなはずなのだが、なぜかアルゼンチンではそこらじゅうでおめにかかる。よくソースに使われる。

ちなみに登場人物が、みんな真っ黒くろすけだが、実はこの人たち、みな、もとは白い肌の持ち主。。。夏の日差しにあたって、これでもかというほどにこんがり焼けているだけなのだ。どんだけ陽にあたればこうなるのだ。初めてアルゼンチンに来たとき、春の1ヶ月滞在し、そしてその3ヶ月後、真夏のすぐあとに戻ってきて1ヶ月滞在した。その2回目に、街の人たちの肌の色が、突然変わっていて相当びっくりした覚えがある。

surubi13.jpg

アルゼンチンの夕食は遅い。22時を過ぎてから、みんなでテーブルを囲む。今日のメニューは、シンプルに、コレだけ!!

「スルビのミラネサと、ロッケフォートチーズソースディップ」

それに、パンとワインと、みんなの楽しいおしゃべり。

揚げた魚にチーズディップ!というとすごい脂っこい感じがするけど、全くそんなことはなく、とてもおいしかった!ほとんど癖がなく、カジキのような、サメのような、繊維が縦にほぐれる筋肉質な食感。魚くさくない(ピンクがかっているけど)白身のお魚だった。こういうの大好き。

とにかくおいしくて、具合が悪くなるくらい食べてしまった。フィレにして焼いても、煮ても、何してもおいしそう。自分でいつか料理してみたいなぁ~。

また絶対、食べたい!いや、今度は釣ってみたい!

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おいしそ~

凄い!そのミラネサとチーズのディップで食べてみたい~。
とてもよく出来てたリポート、興味深く読ませてもらったよ。それにしても、そんな子供の頃を思い出させてくれる夏休み、いいね~。

こんにちは!

ミラネサ、美味しそうだね。英国のフィッシュ&チップスを髣髴とさせるね。ロックフォール風のチーズで作るソース、美味しそう!

場所は違うけど、私も東北の海沿いで、子供の頃は大人の釣った魚をその場でさばいて海辺で調理するのを、当たり前のように見て育ったよ。
今思うと、すごく楽しい子供時代だったなあ。シジミとかなら、子供も採るのに参加できたし。

Re: おいしそ~

★Caorin
おいしそうでしょう~!お魚が大量にあったんで、これひとつ作るのに、一日通してかかってるんだ。なんか男の料理っていうのか、自然な感じでいいよね。Caorinがおいしそう~と言っているのを聞いて、「あぁ、あれきっとCaorinの好きな味だわ!」と思ったよ。手に入るお魚で、真似してみてね。

サンタフェは、やはり地方都市だし、でかけるのにも車なしでは不便。スーパーもよくないし、そろそろブエノスアイレスが恋しくなってきたところでもある。でも、毎日、長い夏を満喫してます!

Re: タイトルなし

★ミカエラさん
こんにちは~!
いや~これは、久々に大ヒット、おいしかった。確かに、フィッシュアンドチップスを思い出す!や~、魚だけでもおいしいけど、やっぱチーズソースがたまらんかった。

海魚をその場でさばいて料理するのを当たり前のように見て育った、ってのはやっぱ幸せな子供時代だよね。今になって思うけど、子供のころそうして経験したことっていうのは、大人になってからの生活や、食事、考え方、もっといえば人生の選び方に少なからず影響しているんだろうね。私も、河口みたいなところで、アサリとかとりにいったよ!

ステキですね~

アルゼンチンの夕食。
それにしてもデカイなまずですね。
そしてパワフルな解体ショー。
日本ではまず食べれない代物ですね!機会があったら一度食べてみたい。

Re: ステキですね~

★えみごん33さん
ほんとでかいですよね~。何人分?みたいな。
いやぁ、ほんと、この解体ショーは、見ものでした。しかも、何かとワイルドで。
日本だとやっぱり手に入らないのかな?東京とか大阪だと
世界中のなんでもが手に入るような気がするから、ひょっとして
どこかのレストランとかで、出しているかもですね!
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プロフィール

とんちゃん

Author:とんちゃん
横浜生まれの千葉県育ち純日本人。2000〜2009年UKで暮らし、ある日北欧に呼ばれ旅したところ何故か南米人と出会う。ひらめきと風にまかせ第2の故郷スコットランドを後にし、2009年10月よりブエノスアイレスへ。縁あって住むことになったアルゼンチンを自分自身もっと知るためにも、誰かに伝えたい何か、毎日の出来事を書いています。時々ほったらかしのブログを継続して使っているので、初期の記事はスコットランドにいたときのもの。ブログの良いところはいろんなネットワークが広がること。いつも好奇心いっぱい、楽しいことと面白い出会いが好きです。どうぞよろしく!

気づけば2014年7月より家族でノマド生活中。現在サンタフェ、アルゼンチン。

保安:
うちの彼。アルゼンチン人。コンピュータギークのエンジニア。出会った時は学生、今はいわゆるデジタルノマド。

セサミもん:
うちの猫。2008年5月生まれのスコットランドにゃん。

ネナたん:
うちの長女。2013年12月5日ブエノス生まれの地球人。ネナ(スペイン語でちっちゃい女の子)たん、とはお腹にいた時の愛称。



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