CHOCO★BLOGG アルゼンチンで出産・単なる記録&体験談 その5(最終回)

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アルゼンチンで出産・単なる記録&体験談 その5(最終回)

アルゼンチンで出産…と言っても、初めての経験だったし、別にどこの国でも、日本でも、宇宙の無重力とかでない限りさほど変わらないと思われ、特にここだからどうの…って内容は微量かもですがあしからず!本当に単なる記録だし、すんごい長い上に、痛い辛いグロい話が出てくるので、苦手な方は以下、ぜひぜひスルーしてください~!

その4の続き…

************************************

ドイツ病院は、食事も割と評判が良いが、私は帝王切開だったので、最初の2日はスープやゼリーなどの水分だけ。それでも美味しかった。少しでも回復を早めるためにと、出されたものはすべて食べた。2日目だったか3日目だったか、やっと「ガスを出さない」「消化のよい」食事に変わるが、これもまた栄養士の人がやってきて、アレルギーなどで食べられないものはないか、術後の調子はどうか、などの質問があった。

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えっ、まずそう!?いやーめちゃ美味しかったよー!

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食事は朝、昼、メリエンダ(アルゼンチンのおやつの時間)、夕食の4回。

ちなみに、日本だと帝王切開になると、入院期間は少なくとも1週間以上はあるみたいだけど、ここの病院では3泊4日(通常分娩だと2泊3日)。人によっては4泊5日になるらしいけど、術後の戻りが順調とみなされたため、真夜中の出産直後の1泊も含めた3泊4日で退院できた。初日は寝返りも打てないほどで、自分の弱りっぷりに驚いたものだが、2日目には、人の手を借りて立ち上がっていられたので、小児科の先生に「回復が早い!」と驚かれた。気合ですけどね…。2泊目、3泊目は泣き続ける赤ちゃんに夜も眠れず、どうしたらいいのかもわからず、保安官と2人助け合った。赤ちゃんが泣けば、キズが痛くても、起き上がっておっぱいをあげられたりするのが不思議なものだ。

帝王切開で辛かったのは、乳を吸われると、産後の巨大な子宮が伸縮して縮むようになっているので、うまく痛み止めが効いていないとキズが痛むこと。腹筋が使えないので、咳払いですらできないこと。トイレまでも、母親や、保安官の手を借りて行き、している間も助けてもらった。私の場合は、普通分娩+帝王切開とダブルでやってしまったので、そのせいもあって体力の消耗が激しかっただけかもしれない。不幸中の幸いは、頭が全く出てこなかったため、お腹を切られた代わりに、会陰切開されなかったこと!

麻酔が切れた術後翌日から、まだ胎動があるような感覚がしていたけど、それはどうも、赤ちゃんを取り上げるときに、内臓をいじるため、ガスがポコポコ動いているからだった模様。「ガスを出す為に、少し歩いたほうがいいのよ!」と術後2日めくらいから、看護婦さんにおすすめされた。なので、保安官の肩を借りて部屋の中を行ったり来たり少し動いた。血栓や癒着を予防する効果もあるとか。保安ママ&彼に教えられ、足の甲を上げ下げする運動もしてみる。体がすごくむくんでいるため。傷の上に張ってある大きなバンドエイドは、2泊後の朝に主治医の先生がとってくれた。「傷の上をさわってごらん。なんともないよ!」と笑顔で言われ、「シャワーも浴びていいよ、傷の上も石鹸をつけて洗ったほうがいいからね。」と言われたので、その日中におそるおそるながら、軽くシャワーを浴びる。そしてその時はじめて、分娩時のいきみの結果、赤ちゃんの代わりに痔が生まれていることを発見。通りで、座るとお尻が痛かったわけ…立っても寝ても、座っても痛いしもうどうすれば…!

痔については痛み止め塗り薬で対処して、だましだまし自然治癒。しかしそんなこんなと、傷が怖くて腹筋が使えないせいで、普段快便快腸のこの私が1週間の便秘。そんなことまで書かなくていいって感じだけど、本当に体ぼろぼろ。出産甘く見てました。産後の回復には6~8週間かかる、なんて、はん、そんなバカな!日本だけでしょ、そんなん言うの!とか思ってたけど、今ならわかる。ごめんなさい。ついでに、産後、妊娠後期からなった右手の関節が傷む腱鞘炎がひどくなる。これもホルモンバランスの影響によるものらしい。それに、お尻周りが地味に痛い。これは原因不明だが産後にまつわる何か。

入院中は、怖くて自分の傷も見ることができなかった(今は余裕)。普通分娩からくる弊害も、帝王切開のあとの傷の痛みなども、辛かったし、赤ちゃんが産まれて来た瞬間も、終った安堵の方が強くて、感動というよりは、映画でもみているような気分で、現実味が全くなかった。けれど、友達が来てくれたり、保安官や家族が赤ちゃんを抱っこしては、これまでに見たことのないような、心から嬉しそうな顔をしているのを見るにつけ、少しずつ実感が沸いて来た。初乳なので、少ししか出ないお乳をずっと吸い続ける赤ちゃんを見て、この小さい生き物は、私を必要としているんだ…と思うと、じわじわと自分の子なんだという気持ちが育った。

3泊して、退院の日。産科医(土曜日だったので、主治医から代わりに派遣された若い先生)と小児科医の回診があってから退院できることになってた。産科医は朝早くきたのだけど、小児科医が午後になるまで来ず、結構待たされたため、シャワーを浴びてゆっくり準備。一人になると、涙が出てきて止まらなかった。これが、胎盤を取る=出産が終ると、ホルモンバランスが急激に変わるためおきる、マタニティーブルーってやつかなぁと思いながらも、泣けて泣けて仕方がなく。どこのサイトや本で読んでも、鬱っぽくなる、とか、落ち込む、とかネガティブなことばかり書いてあるけど、でも、悲しいわけでは全くなく、嬉しくて泣けてきた。

退院のときは、助産婦さんが一人、赤ちゃんと私たちを見送りに、病院の玄関まで付き添ってきてくれる。私はまだまともに歩けないので、ゆっくりゆっくり、エレベーターでネナたん、助産婦さん、保安官と一緒に下まで降りる。何もわからず、プラスチックの新生児ケースに寝かされた小さな赤子を見ながら、「これからこの子と一緒の長い人生が始まるんだなぁ…」と思いをめぐらせると、また涙がにじみそうになるが、単なるホルモンのいたずらだー!と言い聞かせ、こらえる。しかし、玄関について、助産婦さんにお礼を言い、近くにいた病院関係者の人たちの暖かい目を見ると、とたんに号泣してしまった。きっと、多くの人にとってそうなのであろうけど、今こうして新しい生活が始まろうとしていることの大きさが偉大すぎた。病院に入るときは2人だったのに、苦しみもがいたら、出るときは1人増えて、3人になってた、という出来事のインパクトが巨大すぎて、ドラマの中に自らが置かれているようで、受け止め切れなかった。

私は今まで、「赤ちゃん」「子供」に全く興味のない無情な人間だったため、家族ができた喜びとか、幸せというものが、こんなに大きいとはまさか想像もしなかった。今まで未熟すぎて理解できなかったことが、急に分かり始めた気がした。助産婦さんは、「何か困ったことや問題があったら、いつでも話しにきていいのよ」とやさしく肩を支えてくれたけど、辛いとか悲しいとか思われたのかな。それから2週間くらいは、こんなに涙がどこに貯蓄されてたのだと思うほどよく泣けてきたけど、私のマタニティブルーは全然ブルーじゃなかったし、幸せな嬉し涙だった。体の回復も、今、1ヶ月たち、ほぼ通常通りの生活ができるようになった。当日は、ただただ、早く過ぎてくれー!と思い、断じて2度とやるものか!と思った出産も、「もし許されるならあと1人2人産んでみたい!」と思うまでになった。普通分娩で産めなかった悔しさのようなものも、そんなことは単なる自己満足なだけで、それよりも赤ちゃんが宿ってくれ、健康に産まれてきてくれた奇跡に感謝するように変わった。新しい命がくれる感動も大きいのだと思うけれど、やはり、人の(私の?)忘れる力ってすごいと思う。ひょっとすると、忘却力こそが人類繁栄の要かも?

世の中の多くの女性が、何でもないことのように経験する妊娠出産。人それぞれドラマがあるんだろうなぁ。かくいう私にとっても、すごくかけがえのない強烈な経験だったので、話も長くなったけれど、一言で集約すれば…

人間って本当に不思議!

それに尽きる。その割には長すぎる手記。でも、どんなに強烈な経験も、時間がたつと、慣れてしまったり、簡単に思えてきてしまうことがある。知ったかぶりをして偉そうに語る人にならないためにも、新鮮なうちに記しておきたかった。

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さー、明るい未来に向けてビールで乾杯だー!


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テーマ : 妊娠・出産
ジャンル : 結婚・家庭生活

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No Title

ネナたん、ビール瓶とならぶとよく分かるけど、かわいくてちっちゃーい。生まれたてだから当たり前かw。これからネナたんの成長が楽しみだ。またここに来る楽しみが増えました~♪♪♪
産後の体の調子はどう?私のオカンの時代は1ヶ月は本を読むのもダメ、とにかく徹底して体を休めろと言われてたらしいよ。それに比べて海外の女性はなんと強いこと、翌日退院とかありえない~とか思っちゃう。
無理をせずに、保安がいるから大丈夫だと思うけど、がんばった自分もしっかりケアしてあげてね。

Re: No Title

★Caorin
他の赤ちゃんと比べると、デカイなー!って思うけど、身近にあるものと比べると小さいなーってやっぱり思うよね!でもこのビール瓶1ℓだからね。笑 結局、育児ブログにするしか、生活的にネタがなく、しばらく赤ちゃんのことばかりになると思うけどよろしくね。写真も適当なのを載せようかなと。文字ばかりだとしまりがつかないー。

本当ありがとうね!産後の疲労は一旦とれたみたいだけど、今度は育児の疲労がたまってきたよ。お昼も、1~2回は赤ちゃんと一緒にお昼寝するようにして、でもストレッチなどの運動もするようにしてる。うちのオカンにも言われた。細かい字とか読んだらだめなのよと。最初の2~3週間は、外出も、病院以外絶対だめーと言われたし。でも、今は家事も保安官に手伝ってもらいつつ少しずつはじめたけど、寝てるとき以外何やってるかって結局、育児本とか、ネットで育児関係のこと調べて細かい字読んでるっていう。紫蘇とかと同じレベルで、Caorinもよく知ってるいつもの調子の私です。笑
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とんちゃん

Author:とんちゃん
横浜生まれの千葉県育ち純日本人。2000〜2009年UKで暮らし、ある日北欧に呼ばれ旅したところ何故か南米人と出会う。ひらめきと風にまかせ第2の故郷スコットランドを後にし、2009年10月よりブエノスアイレスへ。縁あって住むことになったアルゼンチンを自分自身もっと知るためにも、誰かに伝えたい何か、毎日の出来事を書いています。時々ほったらかしのブログを継続して使っているので、初期の記事はスコットランドにいたときのもの。ブログの良いところはいろんなネットワークが広がること。いつも好奇心いっぱい、楽しいことと面白い出会いが好きです。どうぞよろしく!

気づけば2014年7月より家族でノマド生活中。現在サンタフェ、アルゼンチン。

保安:
うちの彼。アルゼンチン人。コンピュータギークのエンジニア。出会った時は学生、今はいわゆるデジタルノマド。

セサミもん:
うちの猫。2008年5月生まれのスコットランドにゃん。

ネナたん:
うちの長女。2013年12月5日ブエノス生まれの地球人。ネナ(スペイン語でちっちゃい女の子)たん、とはお腹にいた時の愛称。



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