CHOCO★BLOGG 食文化・スコットランド

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食文化・スコットランド

昨日のメトロのカバー記事。

Junk food set to be banned in all schools

は?今更遅いんじゃ?ってくらいの話なんだけど、スコットランドのすべての学校(たぶん小学校・中学校ということだろう)で、ジャンクフードが禁止になるそう。栄養面での標準を保つためだとか。ワタシはテレビでしか見たことがなかったけど、小学校で、油でギトギトのチップスや、ピザなどが配給されているのを見て、ウゲエと恐ろしく思っていた矢先。ワタシの今通っているカレッジですら、最近の健康ブームで、ほんの少しは学食が改善されたにせよ、まだまだ、山盛りのチップスにグレービーソースをかけただけの安いランチで空腹を満たしている若者をたくさん見かける。しかも、日本と違って、こっちの学校では、子供たちが、ファンタやコーラなどの炭酸飲料を販売機で買えるようになっているようだ。お菓子校内持込禁止!見つかったらビンタ!の国で育った人間としては驚きでもある。

大体からして、まず文化の違いがある。食文化の違いは本当に大きいと思う。日本食っていうのは、根本的に、栄養のバランスが、さほど難しく考えなくてもある程度は良くなるようにできている。それはもともとが、おかずとご飯、という概念があるからで、ご飯、味噌汁、メインに副菜がいくつか、お新香にお茶、という普通のスタイルでもう、様々な食材が一度に取れる。それに引き換え、イギリスの食事ときたら、だいたいがワンプレートで肉、クタクタに煮た野菜が2品ほど、それにスープがあればいいくらいで。初めて、青みが抜けるまで煮えた野菜や、歯ごたえのないブロッコリを食べたときは、衝撃だったし、特にスコットランドでは、フィッシュ&チップス屋で、何もかもが(ピザやソーセージまでもが)揚げてあって店先に並んでいるのは、恐ろしい以外の何ものでもない。実際、『ハタチになるまで、ピザといえば揚げたものだと信じていた』というスコットランド人にあったことすらある。それ、いい加減冗談だろ!…と思いたいがどうやら本当らしい。

ワタシのいた小学校は、特に給食が美味しいということで地元では有名だったけど、毎日素晴らしく栄養バランスのいいものを食べさせてもらった。成長期にある、子供たちにとって、すごく大事なことだと思う。今の日本の親たちは、子供に平気でハンバーガーを与えたり、インスタントラーメンを食わせたりするという話は今回はさておいて考えると(ワタシの小さい頃は、そういうジャンクなものは親に絶対に食べさせてもらえなかった)、そういう基盤があってこそ、日本はこちらと比べると、肥満が少ないのかとも思う。毎日チップスにピザみたいな環境で、成長したら、体がそういう悪循環なしくみにできあがってしまうだろう。そりゃあ、平均寿命も短くなるわけである。ちなみにスコットランドの平均寿命は調べたら70何歳とか書いてたけど、60何歳と聞いたこともある。特に、グラスゴーのひどさと言ったら、しょっちゅうニュースになるくらいだ。

ただ、これは、いつの時代も問題になっている貧困、ということが根底にもある。スコットランド、それもグラスゴーがテーマになった映画に、貧困に苦しむ人たちのものが多いのを見てもわかるように、この街の貧富の差といったら。人々は、カビの生えたようなカウンシルフラットに住み、毎日チップスを食べて、早い人は60歳になるかならないのうちに、心臓発作や、ガンでなくなっていくのだ。貧困はもちろん、ドラッグの問題や、(貧乏なくせになぜか)喫煙率の高さや、飲酒の問題などをも生み、それが原因で、局地的に平均寿命がやたらと低い場所がグラスゴーには多々あるようで、すべての人が貧しい食生活と不健康な毎日を送っているわけでは、決してない。中流階級の人の多くは、健康的(であるかはさておき、何しろ料理の仕方が違うしなぁ)で美味しいご飯をちゃんと食べている。ここのところは、多くのところで勘違いされているような気がする。

そう、問題なのは、未だに根強く残るクラスシステムなんだと思う。いわゆる労働者階級の食生活・生活全般と、中流階級のそれといったら、雲泥の差がある。ご飯を食べに行くところ、飲みに行くパブなども、自然と分かれている。労働者階級で育ってきた人たちのそれを話に聞くと、本当にひどい。偏食も激しい人が多いようだ。でも、本人たちには、それが普通で、たいして意識がないのが問題。大体、クラスシステムは終わったとされているけど、未だに学校でどんな職業がどのクラスかということを教えられる。私はたったの5年前、カレッジで普通の学校の勉強をしていたとき、社会の時間にそれを習ったくらいだ。それから、労働者階級の人たちは、見た話や聞いた話によれば、上昇志向というものがないので、普通に寂れたカウンシルの住宅に住み、毎日安いチップスを食べて、栄養のバランスとか、健康な生活なんて微塵も考えていないようだ。週末飲める酒さえあればいい。酒もなぜ飲むかといえば、安い酒をかっくらって、酔っ払えるだけ酔っ払って、うさをはらすため。要するに本人たちに、やる気がないのだ。どうせやっても報われないと、諦めているだけなのかもしれないけど。おまけに、スコットランドでは、所得が低いほど、カウンシルが金銭的にある程度の援助をしてくれたりもするので、悪循環になっているようにも見える。中間で、あくせく働いている人たちが一番、たくさん税金を搾り取られて、頑張っている人たちが一番損をしているようにも見える。国民みな中流階級社会といわれる日本で育った人間には、理解できない光景だ。

あえて、スコットランド、と限定しているのは、スコットランドとイングランドでは、平均寿命も、生活も、似ているようで全然違う。日本語で言うとイギリス、とひっくるめて一緒くたにされてしまうけど、イングランドとスコットランドは、何かと色々な意味で違う国だ。先日試行された、禁煙令も、スコットランドでだけ行われているのを見ても分かるとおり、UKという同じ国でありながらも、スコットランドには、ひとつの独立した地域として、国会がちゃんとあるのを見てもわかるとおり。

はたから見ていると、スコットランドの貧乏は、意識の低さからくる、単なるぐうたらにしか見えない。しかし、国側は、このジャンクフード禁止令で、低所得者の子供たちにも、ただで栄養価の高い食事を出さなければいけないわけで、まだまだ問題は山積みのようだ。

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日本の

給食ってすばらしいですよね。こちらの学校の給食やビジネススクールでのキャンティーンなんかひどいものですよねぇ。
労働者階級の人になぜ上昇志向がないのか理解しかねます。

leira-londonさん、
ほんと、日本の給食ってすばらしいですよね!給食のおばさんって、小学生のときなんだかやさしいお母さんみたいであこがれてて、今は給食のおばさんになりたいとすら思うw。

バリバリの労働者階級の人たちに、上昇志向がないっていうのはあくまでも私のイメージなんですが、leira-londonさんもそう思います?どっちにしてもよく、イギリス人の上昇志向のなさについては言われますが。のし上がって有名&金持ちになるには、サッカーか音楽しかないって。

きょう、栄養が禁止すればよかった?

いやぁ、

栄養は禁止したらまずいだろw。
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とんちゃん

Author:とんちゃん
横浜生まれの千葉県育ち純日本人。2000〜2009年UKで暮らし、ある日北欧に呼ばれ旅したところ何故か南米人と出会う。ひらめきと風にまかせ第2の故郷スコットランドを後にし、2009年10月よりブエノスアイレスへ。縁あって住むことになったアルゼンチンを自分自身もっと知るためにも、誰かに伝えたい何か、毎日の出来事を書いています。時々ほったらかしのブログを継続して使っているので、初期の記事はスコットランドにいたときのもの。ブログの良いところはいろんなネットワークが広がること。いつも好奇心いっぱい、楽しいことと面白い出会いが好きです。どうぞよろしく!

気づけば2014年7月より家族でノマド生活中。現在サンタフェ、アルゼンチン。

保安:
うちの彼。アルゼンチン人。コンピュータギークのエンジニア。出会った時は学生、今はいわゆるデジタルノマド。

セサミもん:
うちの猫。2008年5月生まれのスコットランドにゃん。

ネナたん:
うちの長女。2013年12月5日ブエノス生まれの地球人。ネナ(スペイン語でちっちゃい女の子)たん、とはお腹にいた時の愛称。



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