アルゼンチンのちょっと面白い儀式
今日はちょっと変わった、楽しいイベントに行ってきました!こちら必要な材料の一部。
シェルバ・マテ(マテ茶の葉っぱ)、小麦粉、卵。それから、お酢。ええ?お酢?
そして、友達たくさん。知っている人はもう何のことかわかっちゃったよねー。
場所は、とある大学前。知らない人も、もうなんとなく想像ついたでしょ。
今宵の主人公、保安官の友達のレオくんが出てきて、まずは今のうちに愛する彼女と抱擁!!ってあれ?よく見ると頭にた、たまご!?彼女、ハグついでに彼氏の頭に生卵ぶっつけてる!!
長い長い感動のハグが終った後は、様子を見計らって、3、2、1!!
ありゃりゃりゃ。ものの数分で、あっという間にこんななっちゃいました。
それでも、満面の笑み、ガッツポーズのレオくん。それはなぜかと言うと…
まさにこの瞬間、無事に大学の課程を終了したからなんです!!
アルゼンチンの大学は単位制。大学によって多少違うかもしれませんが、少なくとも保安官の大学では、1セメスターに取る科目数が決まっているわけではなく、自分の好きなペースで学業を進められます。そして、試験期間というのが年に何回か設けられていて、すでに学修が終っている科目であれば好きな科目を選んで受験できます。
学部にもよりますが、平均で5~6年かけて終了する人が多いそうです。要は大学が終わる時期が人それぞれ違うわけですね。試験の結果がでるのに通常は少なくとも数日は待たなければならないところ、学位取得に必要な一番最後の試験に限っては、その場ですぐに結果を出してもらうことができ、パスしていたら修了!友達、家族、そして一緒に勉強した仲間達が、晴れ晴れしいプロフェッショナル一年生を大学の入り口で待ち受けています。
(ここで心配になるのは、もしもその試験に落ちたら外で待っている人と、試験に落ちた恥さらしの主人公の立場はどうなるのか?という素朴な疑問ですが、確実にパスするはず、という余裕綽々の科目を最後にちゃんと持ってくるように普通は仕組んであるそうです)
終了のおめでとう代わりに、小麦粉、卵、マテ茶をめいっぱい、盛大に投げつけられるのがお約束。最近はなんでもあり!って感じで、お酢とかケチャップにマヨネーズまでかけられたりするみたい。ひえええ。
これ、ネットでサクっと調べたら、韓国でも全く同じ習慣があるみたい。みんなに、「これはアルゼンチンだけの習慣?」と聞いたら「わからないけどたぶんね。」って言ってたけど、今度教えてあげよう。私は、これがどうして始まったのか、誰が始めたのか、まつわるヒストリーは何なのか、が非常に気になるんだけど、誰に聞いても知らないし、インターネットで調べてもよくわからない。というかどうやって調べたらいいのかわからない!少なくとも、保安たち世代の両親の世代もやっていたというそうだから、新しいものではなく、それなりに歴史がある風習であることには間違いないみたい。とても気になるので、誰かご存知の人いたら、教えてください。
そして静粛な儀式が終った後は、当たり前のように消化水栓をひねって、冷たいシャワー。
「この消化水栓は、この儀式のために、大学入り口部分についてるんだよ。」
と保安の解説。ほんまかいな!?ま、どっちにしても、冬に大学終りたくないな。
もちろん、地面は燦燦たる状態。この後、大学の職員の人が出てきて、手馴れた様子で掃除を始めました。年中起きるから、大変ですねまったく。多いときは1日何度もあるみたいだし。
いやーそれにしても。外野の私も待っている間はハラハラドキドキ、儀式の最中はなんかもう子供に戻ったみたいですっごく楽しかった!保安官も1年以内には大学が終るので、今度は私が最初の卵投げつけ役いただきかなー!え?食べ物の無駄遣いするんじゃないよ?5年も6年も一生懸命勉強してきたんだから、一生に一回くらい、無礼講よ~!
小麦粉まみれになったあとは、バーに場所を移して、お祝いのパーティ。もちろん、みんなきれいにシャワーを浴びてからね。返り血ならぬ、返り小麦粉を受けた人もたくさんいるし。
場所は、jobsっていうでっかいでっかいバーで、プールテーブルとか他にも色々遊ぶものがたくさん置いてある、楽しいバーだったんだけど、
「どこのバーに行くの?」
って聞いたとき、
「ジョブスっていうとこ。スティーブ・ジョブスのジョブスね。」
っていう別に全然聞いてない説明が。さすがギークたち、たとえ方が違うぜ。。。
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